こんにちは。編み物の妖精です。
こちらは編み物マニアから初心者さんまで気になりそうな本をピックアップして独断と偏見で紹介するコーナーです。
今回は…
『手芸テキストレースコース』
1965年刊 168ページ 1,456円(当時販売価格)
168ページの中にクロッシェ、マクラメ、タッチング、ボビン、テネリフ、フィレ、メッシュ、クンスト、ヘアピン、ビーズ編とほとんどすべてのレース技法が網羅されている良書。現在、改訂版が出ていますが、なじみの深い当時の「緑バージョン」を紹介します。「タティング」ではなく「タッチング」という表現にも時代を感じますね。
時代を感じる紙面構成ではありますが、内容は超一級品。
例えばクロッシェレース。基本の編み方から始まり、ポイント解説がしてあるのですが、特に「基礎形態」と呼ばれる円、三角、四角などの多角形についての法則なども記されており、応用も効くので非常に役立ちます。このように自分に合った技法の部分だけを見るだけでも有益なのです。
マクラメ、テネリフ、ヘアピンレースについても、バリエーションが豊富で、いまでも大変お世話になっております。それぞれの技術ごとにその歴史についても触れており、永久保存版と言っても過言ではない完成度になっています。
レースの魅力を歴史部分、技術部分からしっかりと読み手に伝えてくれます。