味のあるイラストでニットを魅せる『西村玲子のセーターブック』

こんにちは。編み物の妖精です。

こちらは編み物マニアから初心者さんまで気になりそうな本をピックアップして独断と偏見で紹介するコーナーです。

今回は…

『西村玲子のセーターブック』

1984年刊　64ページ　690円(当時販売価格)

残念ながら2021年に故人となったイラストレーター・西村玲子さんのイラストによるセーター本。

糸メーカー「パピー」さんのタイアップ本で、イラスト9割、写真1割の比率で10点ほどしか掲載していない少数精鋭。通常のスタイルブックは15～20作品を掲載しているので、この掲載作品数にチャレンジ精神を感じます。そして当時大ヒット、シリーズ化をしたというから凄い。

ページをめくると大ヒットもうなずける構成に。西村さんの優しいタッチと軽妙な文章が手編みニットとベストマッチしています。コーディネートや色展開のアイデアなども詳細に書き添えてあるので、アイデアブックとしても活用することができます。

なにより嬉しいのが西村さんご自身も編み物や毛糸が大好きだったようで、編み物愛がイラストと文章から溢れていること。イラストメインによる編み物本はその後ほとんど見ないので、またこんな本が読めたらいいなとしみじみしてしまいます。