気になる手芸店

色褪せることない編み物文化を伝える「彩レース資料室」

公開日 2022.09.12 更新日 2023.02.06
ライター=毛糸だま編集部

気になる
気になる
毛糸だま編集部
Slider line 1 Slider line 1

温泉地としても知られる神奈川県の湯河原で、毛糸だま本誌「ハイカラさんの手芸へタイムスリップ!」でおなじみ、日本近代西洋技藝史研究家の北川ケイさんが2年前より「彩レース資料室」を運営しています。現在は資料の展示がメインですが、今後はキットの販売やワークショップも予定されています。


資料室はJR湯河原駅から徒歩5分ほどのところにあり、貴重なレースの資料と共にお茶を楽しむことができます。船舶を模したという縦長な造りの資料室には北川さんの蔵書やレースのコレクションが所狭しと展示されています。


画像1
画像2


展示物は「結ぶレース」としてマクラメやタティング、「かがるレース」としてバテンやニードルワーク、「編むレース」としてアイリッシュやクンストといったように分類されていて、その歴史や多様性を見ることができます。奥の部屋に進むにつれ、次は何が出てくるんだろうと、ちょっとした編み物探検気分を味わえます。


「今まで展示できずに眠っていたものもあるので、ぜひ間近で見てほしいんです。本もたくさんあるので、旅行や温泉のついでに寄ってもらえたら」と北川さん。


画像3
画像4


湯のし器コレクションが並ぶ階段から2階に足を進めると、他ではお目にかかれない日本の編み物の歴史コーナーが。毛糸だま掲載作品や、家庭用編み機の原型となった編み機、作品などが飾られています。


画像5
画像6


「大正、明治期の編み物の歴史を研究しているのは私くらいなものでしょう(笑)。文献や古書を発見すると当時の手芸事情が頭に浮かぶんですよね。今後は研究の比重をもっと増やしていこうかと思っています。資料室が知られることで、ゆくゆくは地元のお子さん達が手芸に触れたり、原体験となる場所になって欲しいですね」


画像7


北川さんは研究を進める場所としてもこの湯河原を選んだと言います。ここは「やりたいことがたくさんあって仕方がない!」という北川さんのエネルギーが集約された資料室といっても過言ではありません。お魚も美味しく、温泉もバッチリな湯河原に、ぜひ足を運んでみませんか?


画像8


SHOP DATA

営業日:第1・2 木曜・金曜・土曜

(時間はHPをご確認ください)

入場料500円(お茶つき)

神奈川県足柄下郡湯河原町土肥1-9-7

http://blog.livedoor.jp/keikeidaredemo


最新の営業情報は、店舗のSNSやHPなどでご確認ください。


毛糸だま編集部
ライタープロフィール / 毛糸だま編集部
手あみとニードルワークのオンリーワンマガジン「毛糸だま」の編集部。1977年の創刊以来、編み物の魅力をお届けしています。
https://www.tezukuritown.com/nv/c/cktdweb/
毛糸だま編集部
ライタープロフィール / 毛糸だま編集部
手あみとニードルワークのオンリーワンマガジン「毛糸だま」の編集部。1977年の創刊以来、編み物の魅力をお届けしています。
https://www.tezukuritown.com/nv/c/cktdweb/
article detail content line 1
article detail feat 1 line 1 article detail feat 1 line 2