「仙台というか、東北地方には手芸店が今、本当に少ないんです」と話してくれた小山未紗さんは、2020年、生まれ育った地元仙台にUターン。週末メインの毛糸店をオープンさせました。
小山さん、平日は会社員として東京のオフィスとリモートで仕事をしています。そのため、お店を開けるのは週末に限られているのだとか。会社員をしながら副業で毛糸店を経営しているということで、多数のメディアにも取り上げられるなど、今、注目のお店です。
「平日の仕事は15時までの契約なので、それ以降は予約制で教室も開催しているんです。今のところ平日の仕事と良い感じでバランスが取れていますよ」
小山さんは幼少より編み物に親しみ、学生時代にフィンランドに留学。現地での編み物コミュニティでの体験をきっかけに「どっぷり編み物にハマった」と言います。帰国後も海外の編み物情報の収集や作家活動を続ける中、「自分の好きなものを伝えていきたい」という想いが形となり、お店を開くに至ったそう。
お店には自身で染めた毛糸の他、フィンランドのブランドを中心にカウプンキランカ、オニオンなどの輸入毛糸が並びます。他にも羊をモチーフにしたかわいい編み物グッズや編み針なども。
「毛糸のラインナップを見つつ、ない色を染められるのは、1人でやってるからのメリットですね。この色が足りないから、染めるか…とか(笑)。こんなご時世ですし、今は発信にも力を入れているんです」
SNSでの発信のほか、小山さんがアップしている動画は編み物愛、毛糸愛に溢れていて、なおかつ役に立ちます。今後は「地元・仙台ならではのものとのコラボや、イベント出展など、編み物の魅力を伝えることに力を入れていきたい」という小山さん。毛糸店が減りゆく今の流れに対し、新たなロールモデルとなってくれそうです。
こちらは毛糸だま2021年冬号に掲載した記事です。
SHOP DATA
営業日時 : 11-18時(完全予約制)
※詳細はHPをご確認ください
宮城県仙台市青葉区米ケ袋1-5-14 2F
Instagram @itoshigoto