

フィットニット・修理技術者のメグヲです。ニット修理を生業にしています。ようやく本格的な寒さがやってきましたね。急な寒さにホットカーペットが毎日大活躍しています。
今回は「リメイク」について。あまり活躍していないニットを活躍するニットに…サステナブルが言われる今、興味を惹かれませんか?
写真は左右の袖の色が違うセーターの袖口部分。元々、左右の袖の色が違うデザインになっているおしゃれなセーターです。このセーターは袖と袖口が別パーツになっていて、袖口を外すことが可能なため、アタッチメントのように交換することが可能です。
このケースではデザインを変更するため、袖口を交換してしまおうというもの。
こちらが別に用意した袖口のみのパーツ。茶色の袖口と元の袖口を交換し、雰囲気を変えていきます。とはいえこのままでは使えませんので、まずは捨て編み部分を取り外します。
取り外した袖口は編み目がそり返っています。メリヤス編みでよく起きる現象なので特に問題がある訳ではないのですが、長時間放置してしまうと丸まってしまうため、素早く取り付けます。
袖に袖口の付いていた跡が残っているので、それをたどりながら袖口を付けていきます。キツくなりすぎないように、ゆるくなりすぎないように、適度な加減を意識していきます。
交換完了!
袖口が同色だった頃より、可愛い雰囲気に。色味も冬らしくて、より良くなったのではないでしょうか?個人的にはこちらの方が好きです。今回はおしゃれの一環として袖口の交換をしましたが、ほつれてダメージを負った袖口を交換することもあります。
続いてリメイクのケース。


せっかくいただいたのに、着たことがないセーター…。「良いものなのに勿体ないから、どうにかできないか」というご相談。綺麗な状態で保管されていたため、何にでも化けそうな感じがしますが…。相談を重ねた上、バッグとレッグウォーマーにリメイクすることに。
衿のリブ(ゴム編み)を取り外し、身頃と袖を分解


身頃と裾のリブはバッグに大変身。柄と色味から吟味して、取っ手は木のものをチョイスして完成させました。ニットなのでカバン口の広がりもなかなか良いです。
袖はそのままレッグウォーマーへ
袖口の幅によっては足先が入らないこともありますが、このケースでは問題なくはけました。ふくらはぎの形に合わせて脇を縫い、ふくらはぎ上で止まるようにゴムを通します。編み地に程よい厚みがあるため、暖かいレッグウォーマーになりました。
今回の2つのケースは、どちらもタンスの肥やしになっていたニットを無事に活躍できるニットに変身させるというもの。元の製品を活かして別のものにすることをリメイクと言いますが、最近では『アップサイクル』という言葉もありますね。リメイクとの違いは『アップサイクルは作りかえた物の価値が元の素材より上がっているのに比べ、リメイクは価値が下がるものを作ることもある』とのこと。
今回のケースはまさにアップサイクルと言ってもいいのかもしれませんね。
株式会社フィットニット
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㈱フィットニットの修理技術者。東京・高田馬場にあるフィットニットでは、卓越した技術を持つ修理技術者によるニットの修理・補修のほかリメイクなどを専門に受け付けている。元通りになるのは当たり前。着心地を損なうことなく修復することをポリシーとしている。
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