きほんの編み方【棒針編み】

編み物の「ゲージ」とは?取り方と使い方、合わない場合の調整方法も

公開日 2023.02.09 更新日 2023.06.30
ライター=毛糸だま編集部

きほんの編み方
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目次


「ゲージ」とは?

編み物用語の中でよく出てくる「ゲージ」。分かるようで分からない......という人も多いのではないでしょうか。ゲージとは編み目の大きさのことで、10cm平方の中に何目、何段編み目があるかを数えたものです。


本には必ず作品ごとにゲージが表記されていて、同じゲージで編めば本と同じサイズに編めるようになっています。逆に言えば、自分のゲージが本と違う場合には、サイズが変わってしまうということです。


すぐにでも編み始めたい気持ちはよく分かりますが「ゲージを取る」という作業は最も重要な作業。せっかく時間をかけて編むのですから、作品に取り掛かる前には必ず試し編みをし、ゲージを取ってから編みはじめましょう。

画像1メリヤス編みで約15cm平方を編んだ編み地の例。ゲージは17目・23段です。


Process 1 ゲージを取る

① 作り目数を決めましょう。ゲージを取るためには15~20cm平方の編み地が必要。作り目の目安は、編みたい作品のゲージに書かれている目数の1.5~2倍です。


② 作品がメリヤス編みの場合はメリヤス編みで、模様編みのときは同じ模様編みで編みます。段数は、編み地がほぼ正方形になる程度必要です。


③ 編み終わったら糸端を適当な長さに切り、その糸をとじ針に通して棒針にかかっている目に通しておきます。


④ 編み地の裏側から軽くスチールアイロンをかけ、目を整えます。

画像2編み地に蒸気を含ませ、安定させるのが目的なので、押し付けてはダメですよ


⑤ 表に返したら目が真っ直ぐになるように指で整えます。定規やメジャーをあて、10cm平方の中の目数・段数を数えます。ぴったり数えられない場合は0.5目単位で調整します。

画像310cm平方の中の目数・段数を数えます。写真ではニットゲージを使用しています


目数・段数の数え方はこちら

【編み物初心者】編み目の形と呼び方、数え方は?イラストで解説!


Process 2 ゲージを調整する

作品のゲージと比較してみましょう。ほぼ同じならそのまま編み始めて大丈夫。もし自分のゲージが本と違う場合は...


ゲージの数字よりも多い

編み目が小さいということです。針を1~2号太くしてもう一度編んでみます。


ゲージの数字よりも少ない

編み目が大きいということです。針を1~2号細くしてもう一度編んでみます。


初心者で編み目が安定しないという方は、針の太さを替えずに本と同じくらいになるように練習するのもおすすめです。試し編みには、その糸に手を慣らすという役割もあります。


Process 3 編む途中にもゲージをチェック

ゲージ用の編み地はすぐにはほどかず保管しましょう。作品を編んでいると、夢中になるあまりつい力が入り、気付いたらゲージをとったときの手加減と変わってしまった、ということも。


編んでいる途中は隣に置いて、ときどきチェックしてください。また、完成間近の「あとちょっとなのに糸が足りない!」というピンチの時には、この編み地をほどいて糸を使うこともできます。


出典

毛糸だま2016年秋号 今さら聞けない⁈ 編み物いろいろテクニック STEP1. ゲージの取り方

いちばんよくわかる 新・棒針あみの基礎」 日本ヴォーグ社刊

こちらの本には、各種編み方の基本はもちろん、困ったときに役立つ情報も盛りだくさん。編み物をするときに手元に置いておくと安心ですよ。

画像4いちばんよくわかる 新・棒針あみの基礎

毛糸だま編集部
ライタープロフィール / 毛糸だま編集部
手あみとニードルワークのオンリーワンマガジン「毛糸だま」の編集部。1977年の創刊以来、編み物の魅力をお届けしています。
https://www.tezukuritown.com/nv/c/cktdweb/
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