[毛糸だま 2011年冬号掲載]
こっそり打ち明けますが、小学生のころから編み物が好きでした。
一番最初に編んだのはマフラー。母に教わりながらも上手くはできず、目を飛ばしてしまっては半ベソをかいて。
手慣れて楽しくなると、毎年何かを編んでは好きな誰かに贈る冬を過ごしていました。
本屋の手芸コーナーも、通年で細かくチェック!素敵なセーターの編み図を探し求めて、『毛糸だま』にもずいぶんお世話になったものでした。ひと冬に3枚編み上げたシーズンもあったっけ…。
今はどうかと申しますと。せっかく授かった我が子なのに、まだ彼用のセーターをあつらえたことはありません。人形を作るついでに家事をしているような毎日では、もはや手編みの服はハードルが高すぎて悲しいほど。
そのかわりに(?)今回の人形は、冬の間、休まずに編み続ける女の子を作りました。編んでは仲間の体を温めます。今はたぶん、サンタクロースへの贈りものを編んでいるのかも。
細い竹ひごで作った編み針で、小さな小物を編みました。ラグは染めたウール地をギュギュッと縮絨(しゅくじゅう)したものです 。