羊毛倉庫の「作りたい」という気持ち

高校演劇事始め

公開日 2024.07.13 ライター=羊毛倉庫

コラム
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[毛糸だま 2017年春号掲載]


青春にはわかりやすく数字で区切られたリミットがあって、それは主に就学年数で決まることが多いもの。高校野球の三年や大学駅伝の四年、等々。


アスリートの輝く晴れ舞台は、毎日プレイするプロ野球とは違って、今しか見られないギリギリ感で胸が熱くなります。


子どもが昨年、高校入学とともに演劇部に入部しました。


平日はもちろん、土日も朝からひたすら演劇漬けです。田舎の公立高校で、超地味な演劇部は部費も少なく、衣装は制服かTシャツ、小物も舞台装置もありません。


部員は全部で十二名。 数年前に一度廃部になったこともある、その無名演劇部が、昨年はいきなり全国大会出場で二位を受賞してしまう快挙を成し遂げました。


テレビや雑誌の取材を多数受け、素敵な先輩たちは颯爽と引退したけれど、今は後輩の息子たちが大変そう。


年末の県大会で敗れ、全国大会に行く切符はもう一枚(今年一回)しか残っていません。 あり得ないほどの急展開を見せる子どもの青春模様は、テレビの野球なんかよりもずっと熱いのです。


私は今年から、高校演劇をアスリート観戦として楽しむことにする予定です。


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酉年にちなみ人形に着せてみた鶏のドレス。羽もすべて手作りです。

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ライタープロフィール / 羊毛倉庫
鈴木千晶の人形作家名。東京校を中心に、横浜校、名古屋校、心斎橋校、さらには天神校でも講座を持つヴォーグ学園の人気講師。
https://twitter.com/evicall
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