羊毛倉庫の「作りたい」という気持ち

完成という形態

公開日 2024.07.20 ライター=羊毛倉庫

コラム
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羊毛倉庫
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[毛糸だま 2017年夏号掲載]


料理したり、ジーンズの裾上げをしたり。人形だけでなく、自分の手を使って別の形にトランスフォームすることを、「つくる」ことだと私は考えています。


高校へ通う子どもに弁当を持たせるため、登校の2時間前に起きます。1時間で4品作り、30分冷ましてから弁当箱に詰める毎日ですが、実は料理が嫌いです。食べるだけならば、毎度私がつくる必要はないのよね?


人形と違って、食事は外食や家族の家事分担で代替可能なはずなのです。食器を洗うというトランスフォームしそうにない作業も好きではありません。


しかし学食の無い田舎の高校には、持参の弁当は必須でしょう。


一つ気がついたことですが、完成した品をキュッと弁当箱に詰めるのは、出来上がった人形を写真に撮るのと同じ達成感があるのです。


究極的には弁当箱にピッタリ収まる食品サンプルを詰め、ニッコリ笑って「いってらっしゃい~」と持たせてみたい、なんて暑い夏にはボンヤリ考える次第です。


画像1

ダークブルーに少しラメを入れた色調で。しし座とおとめ座の美女と野獣カップルです。

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ライタープロフィール / 羊毛倉庫
鈴木千晶の人形作家名。東京校を中心に、横浜校、名古屋校、心斎橋校、さらには天神校でも講座を持つヴォーグ学園の人気講師。
https://twitter.com/evicall
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鈴木千晶の人形作家名。東京校を中心に、横浜校、名古屋校、心斎橋校、さらには天神校でも講座を持つヴォーグ学園の人気講師。
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