毛糸だま2021年冬号より
編んでますか? 編み目記号が好きすぎるアミモノです。皆さんにも編み物の中で得意なもの、苦手なものがあると思います。スペシャリストを目指すなら別ですが、楽しんでいただく分には苦手なものには手をつけず、手の届く範囲で編んでいただくのがよろしいかと。やらなくても生きていけます。
ただ、厄介(?)なのは編みたいものがたまたま苦手だった場合と知的好奇心です。もう、これはやらずにはいられませんね。
今回紹介する「引き上げ編み」は模様の中でもやや難易度が高いです。「1回の操作で終わらない」「記号の形から操作がイメージしづらい」というところが原因と考えられます。私自身もやや苦手意識がありますので、一緒に引き上げ編みを紐解いていけたら幸いです。
「引き上げ」というだけに何かが引き上がっています。それは目です。基本は
①該当する目を編まずに針に移す
②同時に「編む糸」も一緒にかける(重要)
③指定の段で目と針にかかった「編む糸」を編む
となります。②の操作がすべり目との大きな違いで、混乱要因になります。また、この針にかかった目と「編む糸」のビジュアルが記号のベースになっているのではないかと推測されます。
操作の始まりについては図を参照してみてください。1段めは何もしないのです。この目が引き上がっていくので、実際の操作は2段めから。引き上げ模様もいろいろバリエーションがありますが、まずはシンプルな記号で練習することをおすすめします。
2段、1段、裏からのもの、編んだものを後からほどくものなど種類も豊富です。やりがいがあると言えばあるのですが、やっぱり少々難しいかもしれません(個人の感想です)。
でも、どうしても今回理解してもらいたい理由としては、これができると「イギリスゴム編み」が編めるということなんです。これは捨てがたい。イギリスゴム編みは引き上げ編みの組み合わせでできています。これはゴム編みに新たなニュアンスを与えてくれます。
ゴム編みはとてもよく使う編み地なので、ぜひ新たな武器というか、ワンランクアップしてもらいたいのです。ということで、まずは基本の編み方を理解した後、バリエーションを見ていただけたらと。
苦手意識を持つ方もいるかもしれませんが、これが新たなモチベーションとなり、楽しんでもらえたら嬉しいです。
アミモノのつぶやき
私自身苦手意識がある引き上げ編み。頭では理解できたもののやはり実際に手を動かさないと完全に身につかないと感じました。バリエーションもたくさんあるし、これは引き上げメインのセーターに挑戦するしかないかな…と。
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