目次
作品の出来を左右する糸の渡し方
どうして地糸と配色糸は渡り糸の上下が決まっているの?
フェアアイル模様を編むうえでかかせないテクニックといえば「横糸渡しの編み込み」
今回はこれをテーマに「今さら聞けない!?」ポイント【その2】をご紹介します!
作品の出来を左右する糸の渡し方
別の色で編んだ部分を飛ばした時に出来る渡り糸。きつくてもゆるくても編み地の表に影響が出てしまうので一番気をつけたい作業です。
特に同じ色の目が長く続く場合は要注意!! 模様を変更するわけにはいかないので、きれいに渡すか途中ではさんで編みましょう。
渡り糸がきつい場合
編み地がツレてしまい、指定のゲージよりきつくなってしまいます。だからといって希望寸法になるように無理に引っ張ると目が消滅するなんてことも…。
渡り糸がゆるい場合
地糸と配色糸の境の目がゆるんで大きさが変わってしまいます。ウエアなどの場合、指が引っかかってさらに渡り糸が伸びてしまうという危険が…。
渡らせる時の目安
飛ばす分の目数を広げて次の目を編むことで適度なゆるみを持った渡り糸になります。
渡り糸が長くなる場合
飛ばす目の中心付近で渡り糸を編む糸の上にかぶせます。
渡り糸を挟みながら次の目を編みます。
表からはほとんど見えません。
どうして地糸と配色糸は渡り糸の上下が決まっているの?
基礎の本を見ると配色糸は上、地糸は下に渡して編むようにと書いてあるのを見たことがありますか?」
「どっちにしたって同じじゃないの~」と思っているそこのあなた!! 実ははっきりとした理由があるのです。
2本の糸が上だったり下だったり混じると2本の糸が絡み合って大変なことに…。
裏側の渡り糸がクロスして編み地が少し厚くなります。つまり糸も余計に必要!?
同じ記号図で編んでいるのに渡り糸が上か下かで表から見たときの表情が変わるため。
ちなみに、下に渡らせた方の色が強く見えます。
毛糸だま2016年冬号より