パーツはきれいに編めていたのに、完成するとなぜかいつも今一つになってしまう…。
そんな人は縁編みに問題があるのかもしれません。下準備ができたら拾っていきましょう。
【その1】はこちら
境目がきれいに見える拾い方(細編みの場合)
身頃と縁編みの色が同じ場合はそれほど気になりませんが、別の色を使っている場合、目や段を飛ばした部分が汚くなって、ガッカリ…なんてことはありませんか?
そんな時はきれいな土台を作ったり、そもそも拾い目の足を隠してしまったりと色々な方法があるので、その一部をご紹介します。
その1
[本体に引き抜き編みを編む]
もっとも簡単でシンプルな方法です。1段めがどのような模様になっても使えるので一番万能かもしれません。
本体の1目めと2目めの間に針を入れ、縁編みの拾い目数と同じ数だけ引き抜き編みを編みます(1段とは数えません)。
続けて1段めを編みます。
1段めを拾うときは引き抜き編みの半目と端の目2本を拾って編みます。
引き抜き編みの残りの1本がすじになることで境目がきれいに仕上がります。
その2
[細編みを編みながらすじを作る]
一度引き抜き編みをしたかのように見える細編みの編み方。引き抜き編みをする手間は省けますが、1段めが少し低くなってしまいます。
矢印のように細編みの足1本と本体の1目めと2目めの間に針を入れます。
針に糸をかけ、矢印のように引き出します。
さらに糸をかけ、針にかかっている2ループを引き抜きます(細編み)。
細編みの足が横に倒れることで、引き抜き編みと同じようなすじができました。
その3
[1段めの頭の下にある糸を拾って2段めを編む]
1段めの頭の下にある糸を拾うことで1段めの頭が前面に倒れ、拾い目の足を隠してくれます。そのため1段めの高さはほとんどありません。
1段めは普通に細編みを編みます。
2段め(裏からの段)は矢印のように細編みの頭の下の横に渡っている糸1本に針を入れ、
細編みを編みます(2段めも表から編む場合、2の拾い位置に逆から針を入れて拾います)。
細編みの頭が前面に倒れ、チェーンステッチのような表情になります。
毛糸だま2018年夏号より