ニットと修理のエトセトラ

着たくても着れないの…

公開日 2024.10.16 ライター=修理技術者メグヲ

コラム
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修理技術者メグヲ
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フィットニット・修理技術者のメグヲです。ニット修理を生業にしています。


今回もニットの修理事例をご紹介します。


1着目はピンクのシャネル。デザインが可愛く購入しようとしたところ、サイズが小さいものしかなかったため、なんとかならないかと相談を受けました。

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袖は元々太いデザインのため問題がなかったのですが、脇が少し窮屈とのこと。サイズが小さいので仕方ないのですが、気に入ったものが着れないのは悲しい…。


脇に別布を足して幅を出し、サイズアップをはかります。

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この部分にはめ込みたい…。

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脇の縫い目が少し後ろ側にあります。この部分に幅出し分の別の編み地を足すことにします。非常に特徴的な糸の配色なので、似た糸を探すのも大変です。

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模様は別物になってしまいますが、色味をかなり寄せることができたため、違和感なくはめ込むことができました。

画像1元の状態
画像2修理後


幅出しをした分、裾のフリンジも移動の必要があります。バランスを見て違和感のないように移動させます。

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 正面から見た時、足した部分が見えないよう仕上げています。


続いては衿の付け直しです。


よく見ると衿がそっています。これが気になってしまう。衿の裏側が表側にきた方が自然なデザインに見える。ということで、衿そのものをひっくり返して欲しいとの修理依頼でした。

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後ろ側も少しそっています。

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ひっくり返すだけですがラペル部分との縫い合わせ部分や、衿の返り分を確保しながら付け直すため、抑えている左手は大忙しです。

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無事に修理に完了。気になっていたそりのない衿になりました。気に入った形になったようで一安心です。

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画像4


この洋服、ここがもう少しこうだったらいいのに…。


サイズ展開が少ないから着られないなんて…。


そういった悲しい出来事があったとしても、なんとかなるかもしれません。


そんな時はぜひ一度ご相談くださいね。



株式会社フィットニット

http://www.fit-knit.com

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Instagram:@fitknit11704

修理技術者メグヲ
ライタープロフィール / 修理技術者メグヲ
㈱フィットニットの修理技術者。東京・高田馬場にあるフィットニットでは、卓越した技術を持つ修理技術者によるニットの修理・補修のほかリメイクなどを専門に受け付けている。元通りになるのは当たり前。着心地を損なうことなく修復することをポリシーとしている。
http://www.fit-knit.com
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