ヴォーグ学園は全国5か所に展開している、手芸に特化したカルチャースクールです。
1971年、ヴォーグ編み物指導者養成校として開校以来、50年間以上ハンドメイドを中心に講座展開をしています。ちなみにですが意外と知らない人もいるので…日本ヴォーグ社とは同じグループの仲間ではありますが、別会社です。
そんなヴォーグ学園ではハンドメイドを学び・楽しむ場を提供し、お客様に満足していただくことを目標に、様々な講座を展開しています。そのジャンルは編み物のみならず、刺繍、パッチワーク、ソーイング、カリグラフィー、ペイントなど多岐にわたります。ホントたくさんあるんです。
特に編み物に関しては技術力、指導力の高い講師陣と豊富なカリキュラムが魅力。はじめてさん向けの編みたいものを編む講座から、資格取得コース、機械編み、毛糸だまなどでお馴染みのデザイナーのクラスからサロンまで…などから自分に合ったクラスを選ぶことができます。
今回お邪魔したのはヴォーグ学園東京校。JR水道橋駅から歩いてすぐのビルにある好立地です。水道橋と言えば東京ドームや後楽園が隣接しており、飲食店も多く、交通の便もかなり良いといえます。そんな東京校で開講されていた、かぎ針編み資格取得講座(講師認定コース)と「はじめてさん」向けのクラスを見学させてもらいました。
「講師認定コース」は編み物における資格取得コースの一部で、かぎ針の基礎から、自分でデザインしたウエアが編めるまで丁寧に指導してくれます。内容のレベルは徐々に上がってきますが、テキストだけで伝わらない部分はベテラン講師がしっかり技術指導をしてくれるのも嬉しいところ。
そして何よりも、資格取得講座では編み物の奥深さを知ることができるのではないでしょうか。ただ編み図を見て編むのではなく、ゲージのこと、割り出し計算のこと、製図のこと、仕上げから編み地の性質などなど、編み物に関するほとんど全てのことを学ぶことができます。
「もっと編み物のことを深く知りたい!」という方におすすめのコースです。
一方、「はじめてさん」の方はその対極にあり、編みたいものを編むために必要な部分だけを教えてくれる自由度の高いコース。資格取得コースが「ちょっとハードルが高いかも」と感じた方にはこちらのコースから始めるのがおすすめです。
とはいえ1年程度通った方でもウエア物とをスイスイ編んでいたので、充分すぎるほど楽しく学ぶことができるのではないでしょうか。
少し話を聞いてみると、「最初のハードルさえクリアしてしまえば後はなんとかなるものですよ」と先生。「先生がとても丁寧に教えてくれるから居心地が良いんです」と生徒さん。自分の好きなものを自分のペースで学べるからこそ、生徒さんものびのびと技術を吸収できるのかもしれませんね。ゆったりと会話を楽しみながら手を動かす。とても素敵な時間が流れていました。
最後に注目すべきは学園内に併設されているクラフトショップ。すべての講座に対応しているとあって、品揃えがとってもマニアックなのです。毛糸から編み物本(教科書、模様集、毛糸だまなどを含む)から道具までかなり充実した品揃えに心が躍ります。
このクラフトショップは受講生でなくとも利用できるので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
ヴォーグ学園は東京校の他、横浜、名古屋、心斎橋、天神にあり、見学も可能。自分にあった編み物カリキュラムが必ず見つかるはずです。各校それぞれ特徴があるので、また紹介させてくださいね。
写真/中川文作