2020年に惜しまれながら故人となった、ニットデザイナーの會津友人(あいづともひと)さん。生前深いお付き合いがあったという東京・羽根木の針仕事の専門店「WASABI-Elişi(ワサビ・エリシ)」にて、5月2日より會津さんを偲ぶ展示会が開催されます。
会場ではデザイン画や編み図など、會津さんの作家としての記録が展示されるほか、會津さんが遺した布類、糸類、小物の販売もされるそう。
緑に囲まれた羽根木のお店ワサビ・エリシに、『會津友人の空気』を感じにぜひ足を運んでみてください。
ワサビ・エリシ店主・赤松さんより
「ワサビ・エリシ」開店してから1年にもならない頃、會津友人さんは、誰の紹介もなくひょっこりと現れました。店に入ってきた時から、ただならぬ雰囲気が漂っていて、「一体、この方は?」
「僕、ニットのデザインと創作をしています」と。聞いた瞬間「うちで展示会をお願いできますか?」と頭より言葉が先に出ていました。
「お姿見ただけで、作られるものが良いものだとわかります。」
そうして、會津さんとのお付き合いが始まりました。
ジレをテーマにした展示会を開催し(2015年11月)、その後は定期的にユーモア溢れるバッグやセーター、小物を定期的に作っては持ってきてくださって、季節ごとにいくつもコレクションするお客様も!
みなさん、一様に「持ってると褒められるんですよ」というバッグは、ストーリーを説明するのも店の楽しみの一つとなっていました。
2020年8月に會津友人さんは逝ってしまい、ご自宅には今までの作家としての記録や、趣味の写真、そしてたくさんのハギレが残されていました。そこには、彼の制作のスピリットが凝縮されています。
会期中は、會津さんの遺した布類、糸類、小物の販売もあります。懐かしい方、そして生前をご存じない方にも、楽しんでいただける展示です。
「私たちはみんな、會津さんが好きでした。洒脱で、優しくて、誠実で、繊細で、真剣で、センスが良くて、可愛らしい。そんな彼がいなくなって3年がたとうとしています。會津さんの膨大な制作の記録から断片を拾い、彼の足跡を偲びたいと思います。」(案内ハガキより。)
みなさまへのお願い「求む!AIZU 作品」
お手元に會津友人さんが作った作品をお持ちの方、会期中にぜひ持って来てください。撮影させていただいた後、お返しします。(ささやかなお礼あり。)
開催情報
【日時】
2023年5月2日(火)~2023年5月7日(日)
11:00~17:00 ※会期中無休
【会場】
東京都世田谷区羽根木1-21-27 亀甲新 ろ60
京王井の頭線「新代田駅」「東松原駅」徒歩3分。