羊毛倉庫の「作りたい」という気持ち

人形作家という職業

公開日 2024.04.27 ライター=羊毛倉庫

コラム
コラム
羊毛倉庫
Slider line 1 Slider line 1

[毛糸だま 2014年秋号掲載]


羊毛で人形を作り始めて12年目になります。人の形も動物も、いろんなものを作ってきましたが、そもそも自分が人形作家になること自体が思ってもみなかったことでした。


団塊の世代である親たちは仕事について夢を語ることがなく、「どんな仕事でも“同じことを繰り返す”という基本は変わらない。仕事に好きも嫌いも無いさ」と噛んで含めるように言い聞かされていた思春期の頃。


今、壮年の自分ならば、セーラー服姿の私にはこう伝えよう。


「熊は5回ぐらい作ったよ、ライオンは3回、カバと象は1回だけ。龍は今回が初めてで、人間はたくさん作ってきたよ。何度作っても、いつも発見があって前進できて楽しいよ」と。


でもきっと10代の私としては、この明快なアドヴァイスに対して「人形作家? そんな職業興味ないんだけど」って笑い飛ばして終わるような気もします。ましてや家庭を持って子どももいるなんて、語ってもまず信じないでしょうね。


画像1

秋のお祭「長崎くんち」を再現してみました。蛇衆がたくさんいて、それだけで楽しい(!)です 。

羊毛倉庫
ライタープロフィール / 羊毛倉庫
鈴木千晶の人形作家名。東京校を中心に、横浜校、名古屋校、心斎橋校、さらには天神校でも講座を持つヴォーグ学園の人気講師。
https://twitter.com/evicall
羊毛倉庫
ライタープロフィール / 羊毛倉庫
鈴木千晶の人形作家名。東京校を中心に、横浜校、名古屋校、心斎橋校、さらには天神校でも講座を持つヴォーグ学園の人気講師。
https://twitter.com/evicall
article detail content line 1
15

観光地の客人

14

春に思うこと

article detail feat 1 line 1 article detail feat 1 line 2