毛糸だま2023年夏号より
編んでますか? 編み目記号が好きすぎるアミモノです。
夏号ですね。だんだん気温も上がり、編み物への気持ちが遠のいていく方も多いかと思いますが、そういう人たちを引き留めるのが、この連載を読んでくれている皆様の使命です。
殺し文句は「夏に編み始めるから丁度良い季節に着られるんだよ!?」でお願いします。
今回は棒針編みの「2目一度」について。
布帛と一線を画し、成形編みと呼ばれる、編みながら形作る手法に欠カセないのがこの減目です。皆さんは自然とやっていることではありますが、生地を裁断することが当たり前の世界から見るとなかなか凄いことなんです。
2目一度の表の記号は「右の目は上」「左の目は上」といったように、目の形と連動しているので比較的わかりやすいですね。ですが裏目…。多くの編み図は表側で記号の操作をしていることもあり、ついつい編み方を忘れがちなのが裏目の記号です。
裏目の左上2目一度は2目一緒に裏目で編むだけでよいのですが、問題は「右上」2目一度。あろうことか左図にもあるように目を入れ替えないといけません。必ずです。マストです。この作業をすることによって、裏から見ても、表から見ても右上2目一度になるのです。
「表目」の右上2目一度は「編まずに右針に移した目を隣の編んだ目にかぶせる」のですが、この方法を裏目でやると…なんと「左上」2目一度になっちゃうんです!!
この事実を知った時、しばらくご飯が喉を通りませんでした。だから目を入れ替えるのです。ご理解いただけましたでしょうか?
私から言えることはただひとつ「裏目の右上には気をつけろ」ということです。この手の問題は基礎本にしっかりと書いてあるので、確認すれば問題ないのですが、頻繁に使う技法なのでやっぱり覚えておきたいですよね。
2目一度についてはこれで終わりとさせていただきますが、実はもっと厄介な(?)存在がいるのです…それは裏目の3目一度。今後、じっくり検証した上で皆さんに紹介できたらと考えています。大丈夫かな…。
アミモノのつぶやき
裏目の場合、混乱してしまうんですよね…。間違いのないよう、何度も確認しながら記事を書きました。「目を入れ替える」というちょっとしたことなのですが、その影響は小さくはない。やっぱり編み物は奥が深くて、楽しいものですね〜。
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