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ケース2
ほどいた糸の復活術
時間をかけて編んだのに、いざ着てみたら何か変!?袖が長かったり、衿が大きすぎたり…。
そんなことでニットをタンスの肥やしにしてはいけません!!お直し術を身につけて今年こそタンスの中から助け出しましょう。
今回は編み物お直し術【その2】を紹介します!
【その1】はこちら
ケース2
サイズはぴったりなのに、袖丈が…。これじゃあ、つり革にもつかまれないわ。誰か編み直して~。
解決策.1
袖口をほどいて編み直せばいいので一番簡単です。ただし、袖口のゴム編み部分だけが長くなると「ゆるみ」がなくなってしまいます。デザイン的にもバランスが悪くなってしまうので、あとちょっと長くしたいという時だけ有効です。
解決策.2
一部分を伸ばす場合、バランスの問題から編み始め側を増やすのがよいでしょう。この方法なら袖口より伸ばせますが、編み始め側なので糸を切って編み地をはずし、編み足した部分とメリヤスはぎできれいにつなぐという、なかなか大変な作業が待っています。
解決策.3
とんでもなく袖の長さが足りなかったときはこんな方法もあります。編み込み模様の境が同じように伸びるので、かなり編み足すことができます。ただし解決策2の作業を何度もくり返すことに…。いっそ全部編み直すのもアリ!?
解決策.4
袖口をほどいて編み込み模様をもう一回編みます。作品の印象は変わりますが、メリヤス編みを伸ばした時のように間延びした感じになりません。ただし、編み込み模様の寸法分だけ伸びるので、微調整は難しいです。
解決策4を採用!
ほどいた糸の復活術
編み直す時にきれいな糸が残ってなかった場合、切り離した編み地をほどきましょう。
でもほどいた糸はちぢれていて、そのままではきれいに編むのは難しいです。ということで、スチームアイロンを使ってちぢれ糸を復活させましょう!
切り離した編み地の糸を絡まらないようにほどきます。
ほどき終わりの糸端をよけておき、少し浮かした状態でたっぷりと蒸気アイロンをかけます。
蒸気がしっかり抜けるまで、しばし待ちます。(抜けきらないうちに巻き直すと糸が細くなってしまうので注意!)
よけておいた糸端を玉巻器にセットし、ゆっくり巻き取ります。
毛糸だま2017年夏号より