時間をかけて編んだのに、いざ着てみたら何か変!? 袖が長かったり、衿が大きすぎたり…。
そんなことでニットをタンスの肥やしにしてはいけません!! お直し術を身につけて今年こそタンスの中から助け出しましょう。
今回は編み物お直し術【その1】を紹介します!
【その2】はこちら
ケース1
身頃にも袖にもゴージャスな模様が入っていてとても素敵なのですが、袖の重みで衿ぐりが引っ張られてしまい、小柄な私が身につけるとだらしのない印象になってしまいました~。
衿の伸び止め
衿を手前に折り返し、衿の拾い目位置と同じところに針を入れ、目を飛ばしながら引き抜きます。
衿のあきがかなり小さくなりましたが、目数が減った訳ではないので、衿が浮いて隙間ができてしまいました。
というわけで衿の外側にゴムカタンを2本どりで通します。通し方は表から見えないように裏から表目の右側1本をすくいます。
すっきり落ち着きました。ゴムカタンのみで伸び止めをする場合はさらに2~3列、衿丈に合わせて通します。
袖口
袖口より長めに袖下のすくいとじをほどき、袖1段めのシンカーループに別糸を通します。
別糸を通した目から2段袖口側の目を切ります。
別糸を通し忘れた目が無いかを確認しながら、1目1目はずしていきます。
はずし終わったら別糸が通っている目を細めの棒針で拾い、正しい太さの針に持ち替えて編み直します。
おまけ
もし、編み地を切るのは怖い…という人は、折り山より1cm程度長くすくいとじをほどき、裏からすくいとじをしなおすだけでもいいでしょう。
普通のゴム編みになってしまいましたが、折った時にとじ代が見えなくなりました。
毛糸だま2017年夏号より