棒針編みの縁編みでよく見かけるゴム編みですが、きれいに編むのは意外と大変。目が不揃いになってしまい、別の模様のようになってしまったことはありませんか?
今回はきれいに編むコツと不揃いになってしまった場合の修正法【その2】をご紹介します。
【その1】はこちら
目が不揃いになってしまった時の対処法
長年培ってきた編み方を変えるなんて、なかなか難しいという人や、そもそも目が揃いにくい糸を使っている場合に有効なテクニックをご紹介します。
[わ編みにする]
往復で編むことで目が不揃いになってしまうので、裾や袖口などわ編みに変更できる場合はわで編んでしまいましょう。ただし、右上に歪んでしまう現象が直ったわけではないので少々右方向へ流れてしまいます。
[裏目側をねじり目にする]
目が揃いにくい原因のひとつに、目に余分なゆるみがある場合があります。しかし、ただきつく編んでも手が痛くなるだけで、直らない場合がほとんどです。
そこで一番簡単な方法として、表からはほとんど見えない裏目をねじり目で編みます。ねじり目はゆるんだ糸を適度に引っ張ってくれるので表目が整います。
これが
こうなります
[スチームアイロンで整える]
もうすでに編んでしまった人や、気をつけて編んでもあまり効果が出なかった人はスチームアイロンに助けてもらいましょう。仕上げにスチームアイロンをかけるなんて当たり前でしょ!と思っている人もいるとは思いますが、ゴム編みの仕上げアイロンには目を揃えるためのちょっとしたコツがあるんですよ。
編み地にスチームアイロンをかけてたっぷりと蒸気を含ませます。
編み地の端を持ち、矢印のようにぐいぐい引っ張って目を整えます。わ編みで編んで右方向に流れてしまった編み地は左方向に引っ張りましょう。
縦方向に少し長くなってしまうので、横方向に軽く引っ張り、もう一度スチームアイロンをかけて編み地を整えます。
毛糸だま2018年秋号より