ニットと修理のエトセトラ

生かすか捨てるかはあなた次第

公開日 2024.09.13 ライター=修理技術者メグヲ

コラム
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修理技術者メグヲ
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フィットニット・修理技術者のメグヲです。ニット修理を生業にしています。


乾燥機でニットを縮めた結果、サイズがワンサイズくらい縮んでしまって着れなくなった。そんな都市伝説のような悲しい事件が現実に起きたんだよね。というわけで今回は縮めたニットを脇出ししてなんとか着られるようにしたお話です。


乾燥機を使って洗濯物を乾かすご家庭は多いと思いますが、乾燥時間を間違えてしまったために思い切り縮んでしまったニット。


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元の状態がわからないため、なんとも言えないのですが、触った感じはかなりずっしりとしたニットでした。詰まってフェルトになったような感じでしょうか。


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サイズが小さくなった事で脇下がキツくなってしまい、着づらくなってしまったそうです。


ネット上には縮めたニットを元に戻す方法がいくつかありますが、やはり元通りにするのが難しいニットもあります。


今回のケースがまさにそれだったので、脇に別布を追加して幅出しをします。


画像3


袖から脇下、裾までの範囲で幅を出すので脇をガバリと開けてしまいます。


そしてこちらの脇パーツをはめ込みます。先端が尖っているのは、リブ上で出すのを0にするためです。


画像4


イメージとしてはこんな感じ元々の状態と比較してもゆとりが出ているのがわかると思います。


画像5


フィットニットでは今後も、縮んだニットをどう修理していくか、元に戻す方法を模索していきながら、お客様のお悩みに応えられるよう努力を続けていこうと思います。何か困った事がありましたらお気軽にご相談くださいね。



株式会社フィットニット

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修理技術者メグヲ
ライタープロフィール / 修理技術者メグヲ
㈱フィットニットの修理技術者。東京・高田馬場にあるフィットニットでは、卓越した技術を持つ修理技術者によるニットの修理・補修のほかリメイクなどを専門に受け付けている。元通りになるのは当たり前。着心地を損なうことなく修復することをポリシーとしている。
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