「手芸店をやっている感覚ではないんです。お客さんの要望に応えるうちに、徐々に専門店になっていきました」と話すのは店長の中田祐子さん。
元々はアジア服を取り扱うお店を経営していて、商材としてミャンマー製のタティングレースのスカーフなどを取り扱っていたといいます。
「ミャンマーはイギリスの植民地時代にタティングレースが入ってきたんです。編み物よりも場所を取らないし、気候的にもレースが向いているようなんです」
しかし訪れた多数のお客さんからタティング商品の使用糸や道具を希望されたこと、ワークショップもできる物件を偶然発見したことをきっかけに、中田さんはタティング専門店にすることを決意しました。
店内はリズベスや香港製のタティング専用糸を中心に、シャトル、書籍、ストールやアクセサリーが並びます。
特に目を惹くのがミャンマーをイメージして作られたシャトル。蓮の花やウサギ、猫などがモチーフになっているものもあり、カラフルでフォルムも愛らしく、中田さんが特にミャンマーとの繋がりを大切にしていることが窺えます。
「店名のアピューはミャンマー語で"白"。やっぱりこの国との繋がりを持っていたいし、応援したい。だから手芸店をやっているという感覚がないのかもしれません」
ニッチな専門店ということもあり、お客さんは国内だけにとどまりません。今、アジア圏でタティングが「かなり熱い」そうで、韓国、香港、台湾、シンガポール、マレーシアなどからもタティング・ファンが訪れます。
ワークショップスペースでは随時体験が可能なほか、定期的に5、6名の先生を呼びレッスンも開催しています。
タティング愛好家なら一度は行きたいお店です。
SHOP DATA
11:00~17:00
日曜定休
東京都目黒区自由が丘3-6-11
TEL. 03-6421-2135
Instagram:@aphyutatting
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