学生達は夢を編む

夏の展示会のこと【前半】

公開日 2025.07.23 更新日 2025.07.24
ライター=御田昭子

学び
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御田昭子
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毎年恒例になっているニットデザイン科2・3年による合同展示会を開催しました。


画像1今年のポスター

 

生徒たち自身で作品を撮影し、学内にあるデジタルプリントの実習室で布製のポスターを制作しました。ここは文化の学生なら誰もが利用できる施設。オリジナルのプリントをファッションに生かせるのが強みです。


ポスターをデザイン・制作した2年生の中山悠衣さんによると、


「行きたい!と思ってもらえるようなポスターにするために、たくさん工夫をしました。多くの人に可愛いと言っていただけてとても嬉しかったし、凄くやり甲斐を感じました」


画像2

画像3ポスターの元になった作品/石川美月(2年)

画像4展示会の様子


前回は学生達の「初めてのプルオーバー制作」についてお伝えしましたが、その後カリキュラムは更に進み、2年生はプルオーバー1点とスカート2点を制作しました(4月からの3か月間で3点!)。


学生達自身もびっくりの成長スピードです。文化服装学院の大きな特徴のひとつとして、それぞれの科の特性に合わせて専門科目の他に学科目があります。


ニットデザイン科でもドレーピングやデザイン画、色彩計画、グラフィックなどの授業があります。毎日ずっと編んでいるわけではないので、限られた時間で点検を受けながら編んでいきます。

 

 こちらの作品は前回の記事で登場したプルオーバー。その時はまだ袖付けの仮縫いでした。制作した2年生の鶴真奈花さんに話を聞くと、

画像5作/鶴真奈花(2年)

「タック模様をメインとしてデザインを考えました。編み立て後の始末や脇とじに苦戦しましたが、無事完成できて自信につながりました。糸一本から選べる事が魅力で、ニットの風合いがとっても好きだと気づけました。学びが多く楽しい制作でした」


1年生のファッション工科基礎科では洋裁の基礎を学ぶため、裏地スカートもデザインのひとつとして考える学生もいます。こちらの作品を作った奥平由季奈(2年生)さんは、

 画像6

「色にこだわり、カラフルでにぎやか、それでいて不思議とまとまりのある作品を目指しました。袖付けには苦戦しましたが、テキスタイルから自分で作れて、自分の世界観を表現できるところがニットの一番の魅力だと感じています」



近年、SNS等で個人の作品を発表する場は増えましたが、ニット作品の持つ素材感や質感を多くのひとに見ていただき、直接、感想をもらえる展示会は多くの学びがあります。学生達の発表の場はさまざまですが、引き続きサポートしていく予定です。


画像7作/(右)大渕日向(2年)、(中央)井田愛子(2年)、(左)オウシンギ(2年)

 

展示会最終日は年に一度の「ドレスコード登校日」でした。今年のカラーは「ピンク」。文化での学生生活にはイベントやショーなど、仲間を作るきっかけがたくさんあります。


画像8ポスターと一緒にクラスで記念撮影


次回は展示会の後半編、上級生である3年生のもの作りを紹介します。

 


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御田昭子
ライタープロフィール / 御田昭子
文化服装学院 ニットデザイン科専任教授。文化服装学院ファッション工科専門課程ニットデザイン科。編物科・ニッティング科・産業ニットデザイン科と時代とともに名称を変え、ニット業界を支える人材を長年輩出しています。そのニットデザイン科学生達の奮闘を講師目線でお届けします。
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御田昭子
ライタープロフィール / 御田昭子
文化服装学院 ニットデザイン科専任教授。文化服装学院ファッション工科専門課程ニットデザイン科。編物科・ニッティング科・産業ニットデザイン科と時代とともに名称を変え、ニット業界を支える人材を長年輩出しています。そのニットデザイン科学生達の奮闘を講師目線でお届けします。
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初めての作品制作

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卒業制作への思い

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専門学校の本領

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