ニットデザイン科の2年生は毎年2月に企業研修(インターンシップ)を行っています。
今年も2週間、ニットに関わるさまざまな企業の協力を得て実施されました。ニットのOEMやアパレル・商社のニット製品を扱う部署、ニットの工場、素材を扱う会社、書籍を作る編集業務、ニット作家さんの元へと、多岐に渡ります。
就労体験はもちろん大切ですが、現場で働く卒業生との繋がりを感じたり、これから働く業界に身を置き、将来のことを考えたりと、毎日が新しいことの連続です。
今回は千葉県柏市にある小金毛織株式会社へ伺いました。
小金毛織は1952年創業でウール・獣毛の紡績から撚糸まで行い、多くのブランドから信頼を得ている会社です。ニット工場でKOGANEとロゴの入った段ボールをよく見かけますが、当然社内にはたくさんあり、きれいに整頓されていました。
ニットデザイン科の学生達も自身の作品制作で小金毛織の糸を購入しています。
また社員のニットデザイン科の卒業生には、毎年、特別講義をお願いしています。学生達は現場の話を聞くことで、ニット素材への知識を深めています。
2025年夏には手芸糸KOGANE(コガネ)がデビューしました。営業を担当している卒業生に話を聞くと、
「素材を編む。をコンセプトに、カシミヤやヤクなどの希少な獣毛を手紡ぎのようなやわらかい風合いに仕立てた糸が並びます。元々は工業糸のものを編みやすい太さにアレンジしています。さらに、糸に触れただけで素材の良さを感じられる様に独自の風合い出しをしています。いつまでも身につけたくなるような心地よい糸なので、自分へのご褒美に。プレゼントにもオススメですよ!日々の暮らしの中で、素材の魅力を楽しんでいただける糸をこれからもご提案していきます!」
とのこと。楽しみですね。
研修学生は実際に商品となる毛糸のタグ付けや糸巻などをお手伝い。作業を教えてくれるのもニットデザイン科の卒業生たちです。
カシミヤに加えて、なかなか手に入らないヤク、ブルーフォックスと素材を知り尽くした会社ならではのラインナップです。
紡績した糸を実際に編地にします。長年大切に使われている手横の編み機もありました。
学校に戻ってからは研修の報告会をクラスで行い、それぞれの会社のことや仕事内容を共有します。企業研修は自分が学んできたニットの知識や技術が生かせ、現場を知ることが出来る貴重な機会です。文化服装学院ではさらに希望者対象に夏休みのインターンも実施。全学を挙げての就職支援は手厚く、学生の就活を後押ししています。
また、私たち教員の会社訪問では実際の業務見学はもちろん、活躍する卒業生との再会や、新しい求人情報の獲得など、現場だからこそ得られる成果が数多くあります。
ニットデザイン科の学生達が次のニット業界を盛り上げていけるよう、少しでも手を添えることが出来たらと感じ、帰路につきました。
文化服装学院
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bunka_fc(文化服装学院)
bunka_kd_official(ニットデザイン科)
文化服装学院 ニットデザイン科専任教授。文化服装学院ファッション工科専門課程ニットデザイン科。編物科・ニッティング科・産業ニットデザイン科と時代とともに名称を変え、ニット業界を支える人材を長年輩出しています。そのニットデザイン科学生達の奮闘を講師目線でお届けします。
https://www.bunka-fc.ac.jp
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