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引き抜きの鎖とじと鎖はぎ
引き抜きとじと引き抜きはぎ
編み物の基礎の本には色々なとじ方やはぎ方が紹介されていますが、いざ選ぶとなると、どの技法がよいのか迷いますよね。
そこで4回に渡って、針編みのとじはぎに関する万能な技法からマニアックな技法までご紹介しいきます。オリジナル作品を作る時などの参考にしてみてくださいね。今回は【その1】です。
引き抜きの鎖とじと鎖はぎ
かぎ針を入れる位置がわかりやすく、失敗してもすぐにほどけるので、初心者向きの技法になります。引き抜いた糸が表から見えるため、太さは中細くらいまで、中庸な透かし模様におすすめです。
また、端の目がとじ代として消えずに残ることや、とじ代が開きやすいのが欠点です。目を割りながら引き抜くので、かぎ針は編み地より1号細くすると編みやすいです。
編み地は中表に合わせて持ち、2 枚の模様を合わせて引き抜きます。
引き抜いたところ。次に引き抜く位置までの長さ分の鎖目を編みます。
引き抜くときは必ず端の目を割って拾います。束に拾うととじ位置が固定されません。
完成。
開いて表から見ると、とじた糸が横に渡って見えます。
目と目も同様にはぎ合わせます。
開いて表から見たところ。とじもはぎも同じような表情になります。
引き抜きとじと引き抜きはぎ
こちらも初心者向きの技法です。端に引き抜き編みの目が重なるのでかなり厚みが出てごろつくため、太さは中細くらいまで、模様は透けのない模様がおすすめです。
端の目はとじ代として半分ずつ消えるので、比較的細く見えますが、透けの多い編み地は表からとじ代が見えてしまうのが欠点です。こちらも、かぎ針は1号細くしましょう。
編み地は中表に合わせて持ち、端の目を割りながら2 枚一緒に引き抜きます。
引き抜く目数はとじの場合は編み目の高さに合わせて調整し、はぎの場合は1 目ずつ引き抜きます。
開いて表から見たところ。かなり目立ちますが仕上げにスチームアイロンをかけるともう少し落ち着きます。
裏側には、かなり厚めのとじ代ができています。
毛糸だま2019年春号~夏号より