毛糸だま 2021年春号より
編んでますか? 編み目記号が好きすぎるアミモノです。まだ寒いですけど春号ですね。まだまだ編み物シーズン真っ盛り。春なので皆さんの指先も冬眠から覚めた動物たちのように滑らかに動くはず。なので休まずどんどん編んでいただけましたら幸いです。
久々の棒針ネタですが、今回はノット編み。この編み方をどのように表現しようと思いついた言葉は「偽アラン」でした…ごめんなさい。
それもそのはず(?)まるでなわ編みのような感じが出るんですよ。左右もありますしね。基本のノット(右目に通す、左目に通す)は目をグイっと引っ張って残りの目にかぶせ、減った分の目をかけ目で調整するというもの。かぶせた目が斜めに渡ることでなわ編み風になるのです。
棒針編み【左目に通すノット(3目の場合)】の編み方を動画とイラストで解説!
棒針編み【右目に通すノット(3目の場合)】の編み方を動画とイラストで解説!
そしで侮ることなかれ、かなりのバリエーションがあるんです。巻きノット、引き出しノット、かけ目に通すノット、すべり目に通すノットなどなど…。とてもここでは紹介しきれないほどで、編んだことがないものばかり(笑)。まずは基本を編んでみてくださいね。
棒針編み【3回巻きのノット】の編み方を動画とイラストで解説!
棒針編み【左引き出しノット(3目の場合)】の編み方を動画とイラストで解説!
棒針編み【右引き出しノット(3目の場合)】の編み方を動画とイラストで解説!
考え方としては他の目にかぶせるなり、引っかけるなり、巻くなりして模様を作っているということ。記号自体は目をグイっと引っ張ったような形状で、他の目をくるむ形になっています。この記号はどちらかというと名脇役的なポジションで、全体の中の一部のような存在として取り扱われている気がします。
私は期待してなりません。この様々なノットたちだけで模様を作った総「偽アラン」セーターが現れることを!これは主役を喰ってしまう脇役が登場する瞬間と言えるのではないでしょうか?
見慣れない記号に「うっ!」となってしまうかもしれませんが、主役を目指す役者を応援するような気持ちで編んでみてはいかがでしょう。きっとその魅力に気付くはずですよ?
アミモノのつぶやき
今回改めて調べてみてバリエーションの豊富さに驚いた記号です。若干の苦手意識もあったのですが、試し編みをしてみると、その模様はなかなか魅力的で、新たな可能性を感じさせてくれました。やはり主役として扱われにくい記号だと感じたので、逆に主役になってほしいとお星さまにお願いしときました。誰か編んでみて~!
アミモノによるSNSも日々更新中!
Twitter https://twitter.com/nv_amimono
Instagram www.instagram.com/amimonojapan
毛糸だま本誌もよろしくお願いします~!毛糸だま最新号はこちらからチェック。